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ソッピース クックー(Sopwith Cuckoo)は、イギリス海軍航空隊(RNAS)とその後継組織であるイギリス空軍(RAF)によって使用された複葉雷撃機。当初T.1と呼ばれた本機は特に母艦からの運用を考えて設計された初めての非水上機であったが、第一次世界大戦には間に合わなかった。大戦終了後、T.1はクックー(Cuckoo、カッコウの意)と命名された〔 Davis 1999, p. 123.〕。 == 設計と開発 == 1916年10月、イギリス海軍航空本部の航空機製造部門の長であるマレイ・スーター代将は、ソッピース社に、1,000ポンド(450 kg)魚雷1本と4時間飛行するのに十分な燃料を搭載できる単座航空機を要求した。ソッピース社はそれに応えて、支柱が片翼に3対ある大型の複葉機T.1を製作した〔 Robertson 1970, p. 125.〕。T.1は航空母艦の甲板から行動するように設計されており、主翼は後方に折り畳めるようになっていた。T.1は4秒で飛行甲板から発進することができたが、着艦フックを装備しなかったため、着艦は不可能だった〔 Davis 1999, p. 122.〕〔 Robertson 1970, p. 127.〕。また胴体下に1,000ポンドMk.IX魚雷を懸架するため、主脚の車軸は左右別々だった。 T.1の試作機は200馬力のイスパノ・スイザ8Baエンジンを装備して1917年6月に初飛行した〔 Thetford 1978, p. 318.〕。公式試験は1917年7月に開始され、8月には海軍本部が100機の発注を行った〔 Robertson 1970, p. 125.〕。しかし契約者となったフェアフィールド・エンジニアリング社とペグラー社は航空機生産の経験がなく、生産は遅々として進まなかった〔 Layman 2002, p. 191.〕。また、イスパノ・スイザ8エンジンはその限られた供給をS.E.5a戦闘機に優先的に割り振られていたため、T.1はより重いサンビーム・アラブ・エンジンを装備するよう再設計が行われたが、それがさらに生産遅延を招くことになった〔 Layman 2002, p. 191.〕。 1918年2月、海軍本部は経験豊富な航空機メーカーであるブラックバーン・エアクラフト社に生産指示を行った。ブラックバーンは1918年5月に最初のT.1を提供した。T.1はすぐに主脚と尾橇に問題があることが発覚し、その部分の再設計が必要となった。またT.1には右に曲がる傾向があり、それを解消するために方向舵の拡大と垂直尾翼取付角の変更が行われた。 イギリス空軍イースト・フォーチュン基地で実用試験を行った後、T.1は部隊に配属された。イースト・フォーチュンの雷撃機学校には配属が始まったのは1918年8月初めのことだった。フェアフィールド社は8月、ペグラー社は10月にようやく生産を開始した〔 Davis 1999, p. 123.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ソッピース クックー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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